リセッシュって危険なの?

 


「清潔ブーム」といわれています。「手を消毒する」「殺菌作用がある」「除菌・抗菌効果がある」「気になるにおいを消臭」をアピールするものがたくさん商品化されています。

一般的にはこれらの商品を採り入れることで、日常生活の質が上がるように信じられています。この代表が「リセッシュ」でしょう。ところが、「リセッシュを使ったせいで体調を崩した」といった話も出ています。

リセッシュは種類もいろいろ

リセッシュは大手日用品メーカー・花王の製品で、スプレー状になっています。発売は2005年でした。

シリーズ化されて、様々な用途のもの、香りが付いたものなどが現在は販売されています。当初のものは、繊維に染み付いた汗臭さなどを消すためのもので、吹き付けるのもその衣類などに直接でした。現在もそういった使い方もするものの、部屋丸ごと消臭するなどの目的で空間に対してもスプレーするほうがむしろ主な使い方になっています。使用目的も消臭だけではなく、除菌が強調されるようになったのも現行商品の特徴です。

⇒ リセッシュ 公式

同じような商品としては、P&Gの「ファブリーズ」があります。このふたつで人気を分け合っている状態です。

「リセッシュを使って体がおかしくなった」という声も

 

ところが、このリセッシュを使って「トラブルが出た」といった話がネット上で広がっています。

ペットが体調を崩した

最初にいわれるようになり、今でも多いのが、「ペット(犬・猫)が体調を崩した」です。ソファやカーテン、あるいは部屋全体の嫌なにおいを消すために使うのがリセッシュです。これらに染み付いたペットの体臭を消すのは、最もありふれた使い方といっていいでしょう。

ところが、実際に使った人たちから、「猫が食べ物を吐くようになった」「犬が引きつけを起こす」「鳥がぐったりしている」といった話が出ています。これらの中には、「リセッシュを使わなくなったら、元気になった」といった話になっているものまであります。

あるいは、獣医師の中にも、「ひどい場合は肝臓病になるから、ペットのいる家庭では使ってはいけない」と警告するような人もいます。

「ペットの服やカートに使ってもいいの?」といった質問も花王のホームページに採り上げられていますが、回答では「ご使用いただけます。(ただし、ペットが、直接、口に触れたり、なめる可能性があるものには、ご使用をお控えください)」となっています。

使用した人の実感が正しいのか、花王の説明が正しいのかは、簡単には結論は出せないでしょう。しかし、実際にペットが体調を崩すようならば、原因のひとつとして考えてみる必要はありそうです。

想定していない使い方でトラブルになる

花王側が想定していない方法でリセッシュを使った場合、トラブルになることもあります。

ただ、これは製品に問題があるわけではないので、トラブルの原因は使い方か、成分か分けて考えましょう。

リセッシュは、肌にかけても大丈夫?

花王が想定しているリセッシュを使う対象としては、枕・布団、衣類、部屋などです。

「枕・布団は朝になって使っていたものにスプレーする」「コート・スカート・帽子などはクローゼットなどに入れる前に使って、中ににおいがこもらないようにする」「スニーカーは帰ってきてにおった瞬間に」といった形です。つまり、実際に次に使うのはそこそこ時間がたってからです。

また、「肌や髪の毛、生き物には、直接スプレーしないでください」ともしています。こういった正しい使い方を守っている分には、「肌トラブルが出た」といった話もないようです。

ただ、スプレーが直接肌にかかったり、液に触れたりすると、「かぶれた」とする話はあります。ただ、これは花王が考えていない使い方です。これまで問題視する必要はないかもしれません。

飲んでしまった場合には、慌てて吐き出すのは禁物

「液を飲んでしまう」ももちろん、花王が考えていない使い方です。とはいえ、現実にそういったことがまったくないわけではありません。特に小さい子供がいる家庭では警戒しておく必要があるでしょう。

花王が「衣類や住まい・食器のお手入れ品(塩素系以外)を飲んだ・食べた時」の応急処置として勧めているのは「水で口に残ったものをすすいでから、コップ1~2杯の水か牛乳を飲んでください」。リセッシュも含まれると考えていいでしょう。「飲んだものを無理に吐き出そうとしないでください。嘔吐物が気管に入って、窒息や誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)をおこす可能性があり、危険です」ともしています。

咳が止まらないなら使用はすぐストップ、病院へ

使ってすぐに反応が出るものといえば、咳(せき)と蕁麻疹(じんましん)でしょう。
その場だけで済めばまだしも、長引いたり、ほかの原因でもすぐに咳や蕁麻疹が出やすくなったり体質が変わることもあります。

体の調子がおかしくても、原因が思いつかないこともあります。リセッシュが原因か影響しているかもと思っても、結論はなかなか出せないものです。また、実際に間違っていることもあります。

繰り返したり、症状が重くなったりしたなら医師の診察を受けましょう。気になる場合は使用をやめて、自己判断ではなく病院へ行き、医者の意見を聞いてみましょう。

リセッシュの成分

shin-shouhin.com

実際に、トラブルになっている人がいるのは事実で疑いようがないようです。

そこで気になるのが、リセッシュの配合成分です。

リセッシュの配合成分はかなりあいまいに表示されている

リセッシュの配合成分は、製品ごとに違いがあるものの共通するのは、両性界面活性剤・緑茶エキス・除菌剤・香料・エタノールです。

両性界面活性剤
両性界面活性剤は、シャンプーや洗剤などでおなじみの成分です。これらの場合は、主に泡立ちを調整したり、髪に対するコンディショニング効果などのために配合しています。消臭剤に配合している目的は、においの成分を吸着して電気的に中和する効果です。つまり、消臭作用です。殺菌作用もあるものの、そう強力ではありません。安全性の高い成分として考えられています。

香料
香料は香りをつけるためのものです。いろいろなものが使われますが、「香料」までの表示止まりなので、具体的にはわかりません

除菌剤に注意する!

リセッシュの配合成分の中で、最も問題視されることが多いのが除菌剤です。

これも香料と同じく、具体的にはなにが使われているかわかりません

ただし、ファブリーズなどライバル商品などでも一般的に使われている第四級アンモニウム塩(Quat)と考える専門家がほとんどです。消毒薬としてもおなじみの化学物質です。

除菌剤「第四級アンモニウム塩」は安全か?

両性界面活性剤を除くと、ほかには殺菌作用のあるものは表示されていません。リセッシュが前面に押し出している除菌効果も、おもにこの第四級アンモニウム塩によるものでしょう。安全性が最も疑問視されているのも、第四級アンモニウム塩です。

皮膚障害、胃腸炎、吐き気、痙攣(けいれん)、低血圧、肝臓障害、アレルギー

などの症状を引き起こすことがあります。

除菌作用があるのもウイルスや最近の細胞膜を破壊するためです。人間の細胞に対しても同じように働くことがあるのです。

マウスを使った実験でも、「妊娠率が低下した」「精子の濃度が下がった」といった結果が出ています。ただ、これは経口投与、つまり、飲ませた場合の話です。繊維や空気中にスプレーしたのではないことは注意が必要です。

危険性はデマ?本当?

販売元の花王では、「使用する原料はもとより、製品が使用される状況を想定し、皮フ刺激性、皮フ感作性、吸入時や誤飲時の安全性、目に入った時の刺激等について厳しい評価を行い、安全性を十分に確認した上で、製品化しております」ともしています。

どんな成分も濃度など使い方次第で、安全・危険性も変わってきます。

ただ、先に見たように、成分表示が十分ではない上、おそらくは第四級アンモニウム塩も使われています。少なくとも、「あまり手放しで信頼しないほうがいい」といえます。

実際に、トラブルになっている人がいるのは事実です。

リセッシュ、ファブリーズ、ノンスメルなども消臭剤の基本は同じ

こういった点は、ほかのライバル商品でも同じです。

ファブリーズ
ノンスメル清水香
トップ ハイジア

などがあります。

どれも成分表示が十分ではないので、推測されているだけですが同じような仕組みで除臭・除菌をしているようです。もし、どれかで健康上のトラブルが出たら、ほかの製品でも出ると考えたほうがいいでしょう。

まとめ

どの商品もメーカー側は一応の安全性は確認してから発売しているはずです。

しかし、実際にトラブルが出てるのならば、使用はやめておいたほうがいいでしょう。特に赤ちゃんや幼児のいる家庭はそうです。また、これらの安全性はあくまで人間について検討されたものです。犬や猫の体はまた反応の仕方が変わります。やはり注意が必要でしょう。

確かに消臭剤はお手軽です。しかし、全く代わりがないわけではありません。竹炭などの昔からある消臭剤を使うことや、ゼオライトのように素材自体が消臭・脱臭作用のあるようなもので部屋の壁を作ることなども考えてみましょう。

また、「ニオイノンノ」のように、植物由来100%とする消臭スプレーもあります。ただし、「植物由来だからといって大丈夫」とも言い切れないことは覚えておきましょう。