子どものワキガ対策は急ぐべき?深刻な問題になる前に

親がワキガの場合、子供にも高確率で遺伝するため子供のワキガについて心配している人は多いようです。
単なる汗臭さ以上にきついニオイがした時にワキガを疑う親も多く、対策を急がなければと焦ることもあるようです。
今回は、いつからワキガ対策が必要になるのか、子供にはどのような方法が適しているのかについてご紹介します。

ワキガの症状が出るのは何歳から?

ワキガ体質かどうかはアポクリン汗腺の数で生まれた時から決まっており、数が多いとワキガ体質になります。
しかし、赤ちゃんがワキガになることはなく、成長とともにアポクリン汗腺が活性化することで症状が出始めます。
一般的には思春期頃にニオイが強くなりワキガと気づくことが多く、早ければ10歳前からワキガを発症することもあるようです。
男児に比べると女児の方が症状が出るのが早い傾向にあり、20歳ごろまでにはアポクリン汗腺の成長も完全に止まります。
また、昔より子供の成長が早まっていることもあり、症状が出る時期は全体的に低年齢化傾向にあるとも言われているようです。

子供のワキガを疑った時のチェック方法

もしかしてワキガかもしれないと思った時には病院で診断してもらうのが一番確実です。
しかし、子供への負担を考えるといきなり病院に連れて行きづらいと思う人もいるでしょう。
そういう場合は、以下の項目に当てはまるかどうかをチェックしてみてください。
★耳垢が湿っている
★血縁者にワキガの人がいる
★洋服の脇が黄ばむ
★ワキ汗が異常に多い
遺伝的要因の大きなワキガは親がワキガの場合50%~80%の確率で子供もワキガ体質です。
親以外の血縁者にワキガがいる場合も、そうでない場合より確率は上がると考えて良いでしょう。
また、耳垢が湿っているとアポクリン汗腺が多いということになるため、耳垢の状態も確認してみてください。

脂っこいものやお菓子の食べ過ぎもニオイの原因

アポクリン汗腺からの分泌物が増える原因の一つに食生活があります。
子供が好む洋食には肉や乳製品が多く含まれていますが、これはワキガを悪化させる原因にもなります。
野菜をあまり食べず、お菓子ばかり食べている子供もニオイが強くなることがあるようです。
食事は親がコントロールできることなので、まずは和食中心の食生活に切り替えることも大事です。

汗による体臭と間違えやすい

体温が高い子供は汗をかきやすく、放っておくと汗が体臭に変わります。
しかし、これはワキガとは全く別なので混同しないよう注意してください。
体の大部分に分布しているエクリン汗腺は90%以上が水分のサラッとした汗を排出します。
一方、ワキガの原因になるアポクリン汗腺の汗はタンパク質などが混じったベタつきのある汗です。
どちらも細菌が繁殖するとニオイを発しますが、ニオイの種類も全く異なるものです。
鼻を突くような刺激的なニオイ、玉ねぎが腐ったようなニオイがワキガ臭の特徴だと覚えておいてください。

子供のワキガ対策はどうする?

子供のワキガも大人のワキガも原因はアポクリン汗腺の汗です。
そのため、基本的な対策は同じでニオイの元を断つことが重要なポイントとなります。

清潔にする

肌も洋服も清潔な状態にしておけば汗をかいても雑菌の繁殖を抑えることができます。
汗をすぐに拭きとるだけでなく、汗を吸った洋服はすぐに着替えるのが理想的です。
夏は学校にも着替えを持参させいつでも着替えられるようにしておくと子供もニオイを気にせずにいられるでしょう。

殺菌効果のある石鹸を使う

お風呂で使う石鹸やボディーソープに殺菌効果のあるものを選ぶのも効果的です。
耳の後ろなど洗い残しの多い部位は、親が洗ってあげるのも良いでしょう。
ただし、殺菌効果が強すぎると皮脂分泌の多い子供の肌でも必要以上に乾燥してしまいます。
刺激が強すぎる大人用ではなく、子供向けの商品を選ぶと安心して使えます。

衣類用の殺菌スプレーを使用する

衣類に残ったニオイを消臭するには、香りをつける衣類用スプレーではなく殺菌や消臭スプレーを使いましょう。
繊維の奥に入りこんだ雑菌は生乾きの時に再繁殖しがちです。
高温のアイロンをかけたり、乾燥機を使用したりして衣類をしっかり殺菌しておきましょう。
ワキの部分だけに黄ばみが残るのもワキガの特徴です。
洗濯の際に重曹やミョウバンを使うと黄ばみを落とすと同時に殺菌効果も期待できます。

制汗剤で汗を抑える

汗の量を抑えることもワキガのニオイ対策としては重要です。
ただし、子供は体温が高く汗をかくことで体温調整をしているので、大人よりもワキ汗が多くなりがちです。
学校に行く時には制汗剤を使用しておくと日中のニオイ対策になります。
子供でも使えるワキガ専用のクリームや制汗剤もあるので、専用のものを使った方が効果的でしょう。

子供でもワキガ手術は可能?

早めに子供のワキガを直して将来的な不安を取り除いてあげたいと思うのは当然の親心とも言えます。
しかし、根本的な解決策としては手術しかなく、子供の場合は大きなリスクも伴います。
ほとんどの病院でワキガ手術に年齢制限を設けておらず、親が同意すれば手術を受けることは可能です。
ただし、ワキガ対策の選択肢として検討するのは良いですが、手術した際に考えられるリスクはきちんと理解しておきましょう。
もちろん、親が子供に強要するのは絶対に止めるべきです。
ニオイに対するコンプレックスやストレスだけでなく、親に対する不信感も植え付けることになります。

子供の手術は再発の可能性が高い

ワキガの原因であるアポクリン汗腺の成長が完全に止まるのは20歳頃です。
そのため、小さな子供に手術を行ったとしても再発の可能性は高いと考えられます。
治ったと思ったワキガが再発した時の子供のショックは小さくないはずです。
思春期以降の子供であっても成人前は再発の可能性はゼロではありません。
子供が手術を希望した場合も、こうしたリスクについては説明しておきましょう。

傷が残ることがある

アポクリン腺を破壊するだけでなく除去する手術は再発のリスクを低くしてくれます。
しかし、皮膚を切開する手術のため傷跡が残ることもあります。
成長とともに目立たなくなるかもしれませんが、特に女児の場合は傷跡を気にすることも多いでしょう。
再発の度に手術をするのも難しいですし、子供にも負担をかけます。
多くの医師が子供にワキガ手術を勧めないのは、メリットに比べてデメリットが大きいのも理由の一つと感じられます。

ボツリヌス菌の注射でも治療可能

成人前の子供に行う施術としてボツリヌス菌の注射があります。
これは外科手術と違って最長で半年程度しか持続しませんが、汗の量やニオイは劇的に変わります。
また、注射をするだけなのでダウンタイムもなく日常生活にも影響しません。
ただし、基本的に自由診療となるので費用がかかり、どこまで続けるかといった判断も必要になるでしょう。

まとめ

子供のコンプレックスになるワキガを何とかしてあげたいと思ったら、まずは清潔に保つことを心掛けましょう。
洗濯の際に衣類のニオイを残さないようにするのも親ができるサポートの一つです。
子供が真剣に悩んでいるようであれば、将来的に手術も可能なことを伝えれば安心させてあげることもできるでしょう。
親が焦ると子供も不安になるので、落ち着いて対策について話し合ってください。